メッセージ
理事長 菊池利幸
第4回
平成30年 年頭所感
「認識が変わらねば、行動が変わらない」
福島県漬物協同組合 菊池利幸
明けましておめでとうございます。関係官庁をはじめ、業界の皆様には平素より大変お世話になりまして、誠にありがとうございました。
福島県漬物協同組合の組合員企業の皆様の協力のもとに、展示、即売会、研修会、懇親会等の事業をさせて頂く事ができました。あらためて、御礼申し上げます。
研修会では、福島学院大学教授の阿部先生より:HACCPの義務化と事業者の責務について:講義をいただきました。食品衛生管理システムの研修ですから、難しい部分もたくさんありましたが、先生は、まず、福島にはいまだに、原発事故にともなう風評被害がある現状をしっかりと見据えて、食品事故を発生させてはならないと、私たちの認識の再確認を話されました。
そして、漬物は伝統食品であるから製法には、事故を未然に防ぐことができる先人の知恵がある、それを科学的に管理する方法がHACCPであると説明してくださいました。続けられて、先生は、最終的に食品の安全を担保するのは書類や、優れた設備ではない、制度を理解し正しく運用する事業者側の人材育成が重要であると指摘されました。企業内での食品安全方針の明確化と周知、管理状況を定期的に点検する心構え、改善する意識は日頃からの話し合いや、教育が大切ではあるが、何よりも大切なのは、事業者の取り組みにある、現場と共に取り組んでないから、決めたはいいけど実行されてない、になってしまう、とも指摘されました。
心構え認識を改善するのは私からである事を、あらためて、教えて頂きました。今年も、組合員企業の皆様と共に、安全、安心への意識を高め、商品づくりに精進して参りたいと思います。
最後になりましたが、ことしも、関係各位のご支援、ご指導を賜りますようお願い申し上げるとともに、業界各位の益々のご繁栄を祈念申し上げ、新年のご挨拶とさせて頂きます。