組織概要

福島県漬物協同組合について

メッセージ

第16回
令和7年 「ご飯のお供」から「お酒のお供」に

2025年8月30日
福島県漬物協同組合 理事長 森藤洋一
  

 

 
暑中お見舞い申し上げます。関係官庁ならびに業界の皆様には平素より格別のご高配を賜り、厚く御礼を申し上げます。
 昨秋から春先まで続いた原料野菜価格の高騰、令和の米騒動、6月からの猛暑など、漬物業界では大きな出来事が起こりました。
 昨年から続く米騒動と今夏の猛暑の影響は今後も続く見通しで、野菜については例年お盆明けから種を蒔いていた大根の作付け時期が遅れることにより、作柄への影響が懸念されます。
 ここ数年は同様の理由で漬物の原料となる野菜の生育環境が悪く、不作傾向が続いています。原料がなければ我々は製品を作ることができません。人手の確保も課題ですが、原料の確保も大きな問題です。猛暑や局地的な集中豪雨、降雹など、天候のリスクは年々高まってきていると実感しています。

 


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第15回 令和7年「発酵」を切り口に魅力発信へ
第14回 令和6年 新年の挨拶 -行政の取組を有効活用-
第13回 令和4年 新年の挨拶 -共通ブランド徐々に浸透-
第12回 新理事長 ご挨拶
第12回 新理事長 ご挨拶
第11回 令和3年 年頭所感
第10回 令和2年 組合短信
第9回 令和2年 年頭所感
第8回 令和元年 暑中お見舞い申し上げます
第7回 平成31年 年頭所感
第6回 暑中お見舞い申し上げます
第5回 挨拶(福島県漬物協同組合 第49回通常総会を終えて)
第4回 平成30年 年頭所感
第3回 震災からの復興めざして
第2回 挨拶(福島県漬物協同組合 第48回通常総会を終えて)
第1回 サイトリニューアルと今後の情報発信の方針について

近況

組合は13組合員、賛助会員28社をもって、生産の拡大を図り、製品は県内は勿論、県外へと広域に出荷するなど、東北地方の第一線に立って脚光を浴びるにいたる。本県の原料としては、大根、きゅうり、なす、山菜、茗荷、梅、筍などが挙げられるが、本県固有の調味によって加工され、需要に供している。 

概要


 
当組合は、昭和46年に福島県内の漬物製造を行う事業者で設立されました。
主な共同事業は、組合員の取り扱う漬物の原料及び副資材の共同購買事業と教育情報事業です。
教育情報事業では、漬物製造管理士の養成や組合青年部の育成など、人材育成に力を入れております。
また、研修においては、食品衛生や食品表示、食品添加物に関する講習会を開催し、組合員企業の経営安定・基盤強化を図っております。
組織名

福島県漬物協同組合

代表者

理事長 森藤洋一

設立

昭和39年4月1日

所在地

〒960-8072 福島県福島市北中央3-7-2 (株)安部総合会計事務所内

連絡先

TEL : 024-533-0202
FAX : 024-533-0207

役員

理事長 森藤 洋一   森藤食品工業(株)
副理事長 大河内 宏明 大河内漬物店
副理事長

小野 賢司

 西野屋食品(株)
専務理事 篠原 福一 (有)長久保食品
理事 満田 盛護  会津天宝醸造(株)
理事 芝田 机太郎  (株)小田原屋
理事 菅野 行雄 (株)菅野漬物食品 
理事 菊池 利幸  菊甲食品(株)
監事  八島富徳  (有)八島食品
監事  鈴木 正英 あぶくま食品(株)

沿革

昭和39年4月1日、福島県漬物食品組合(任意)として発足し、その後、昭和45年12月斉藤長司、大槻孝雄、宍戸徳治郎、尾越の4氏が発起人となり34名の組合員をもって福島県漬物協同組合を設立する。設立認可(昭和46年2月3日福島県令第316号)され、漬物食品について品質の向上、経営基盤の安定化に堅実な歩みを続けている。

 
1970年

福島県漬物協同組合を設立

1964年

福島県漬物食品組合(任意)として発足

特産品

福島県の乳酸発酵きゅうり

福島県は昔からきゅうり栽培が盛んで、露地栽培では今でも全国1位か2位で推移しております。
そのような環境の中、福島県の漬物業者では昔からきゅうりの漬物を作っております。
乳酸発酵をさせて漬け込むことにより、生きゅうりの皮の部分のイヤ味が無くなり、アミノ酸が増え旨味が多くなり、きゅうり製品がより一層おいしくなることを代々受け継いできました。
 
大きな地下タンクに生きゅうりを入れ、きゅうりが乳酸発酵してくるとタンクの下からボコボコと発酵したガスが出てきます。乳酸発酵の酸味のあるおいしそうな匂いが漬け込み工場いっぱいに漂います。
きゅうりは乳酸発酵によりタンパク質からアミノ酸が生成され、炭水化物の部分が酸味と風味を作り上げます。独自の旨味成分が出て、漬け上がったものを食べると、昔の浅漬けが酸味を出して美味しくなった状態と同じような大変良い風味と味わいがあります。
 
乳酸菌発酵促進には低塩分が最適なため、常にきゅうりの軟化(柔らかくなること)と隣り合わせです。
原料の漬け込みを失敗するときゅうりは軟化し、製品で使いものにならなくなります。
このためか、日本で、きゅうりを乳酸発酵させPH3.4~3.6ぐらいまで落として漬け込むところは、福島県だけになってしまいました。
それだけきゅうりを上手に発酵させるのは難しい技法なのです。
 
私達、福島県漬物協同組合の組合員は今までに培ってきたこの素晴らしい技術を後世に伝えるためにも引き続き、この製法に自信と誇りをもって美味しい商品を作って参ります。