メッセージ

第15回
令和7年 「発酵」を切り口に魅力発信へ
福島県漬物協同組合 理事長 森藤洋一
新年のお慶びを申し上げます。組合員、並びに賛助会員を含めた方々には旧年中大変お世話になりました。本年も何卒よろしくお願い致します。
さて漬物業界においては、HACCP対応や製造販売許可制の導入など厳しい面もありますが、研修会・講演会を開催して、そうした課題対応に組合員挙げて取り組んで参る所存です。昨年の暮れにも食品衛生講習会「食品事故の現状、未然防止と有事対応について」を開き、賛助会員ともども聴講し、知識を深めたところです。併せて栄養成分表における100gあたりの塩分表示を、常食あたりの塩分表示切替えの意義なども検討させていただきました。
いずれにしても漬物の需要拡大の観点では、漬物が有する健康機能、特に発酵や食物繊維の多さ、そして地域ならではの特産品の訴求・アピールが必要かと考えております。特に福島県においては地元の郷土料理として知られる「いか人参」を県内各社が製造・販売しておりますので、さらに県内外に広く浸透させていきたいと考えております。
特にこのところ「和食」が世界無形文化遺産となり12年目を迎えましたが、昨年暮れには「日本の伝統的酒造り」も世界無形文化遺産に認定されるなど、漬物業界にとっても実に喜ばしいことと感じております。
毎年、郡山市で開催される福島のお酒・みそ醤油企業とコラボでの即売会は、昨年大成功することが出来ました。本年もまた出展しますのでご関心ある方は是非足をお運び頂ければと存じます。
また、県内組合員においては着々と世代交代も進み、若手後継者がしっかりと育っておりますので、漬物業界の将来も楽しみです。常に前向きに新しいニーズに応えながら、漬物の魅力をさらに発信してまいりたいと思いますので、関係者の皆さま方に置かれましては、引き続きご指導・ご鞭撻を頂きたく、何卒よろしくお願い致します。