組織概要

福島県漬物協同組合について

メッセージ

福島県漬物協同組合 理事長 菊池利幸

理事長 菊池利幸

第7回
平成31年 年頭所感
福島の幸せと漬物の香り
(福香のもの)

 

2019年1月1日
福島県漬物協同組合 菊池利幸

 
 
 
 明けましておめでとうございます。関係官庁をはじめ、業界の皆様には平素より大変お世話になりまして、誠にありがとうございました。
 私たち福島県漬物協同組合では、原発事故に伴う風評被害をいかに克服し、復興して行けばよいのか、大きく課せられた問題でした。
毎年、危機感はありましたが、今まで方向性が見いだせない状況が続いておりました。この度、東北経済産業局の、ご指導を頂き「福島の幸(野菜)」を生かした「福島の香のもの」を、いかに広く認知してもらうか、それには、どのような生産活動や、PR活動をしていかなければならないか、という事に対しての勉強会を行なって参りました。
「福島の漬物」をどのようにして継続的に販売し続けるかが、最終的な目標であるわけで、それを形にする為のアクションプランを作っていく作業をしているところです。支援チームの講師からは、「それぞれの会社個々の強さは当然必要ですが集まっている強さには別の強さがある、抱負として、心を一つにして進みましょう」と言う話から、始まりました。
まずは、「福島の漬物」とは何なのかを皆で考えていく事からスタートしました。その中で、強み弱みをしっかりと受け止めて、自分の位置と漬物協同組合の位置を考えながら、私共はどこへ行きたいのかを導き出して行ければと思っています。
昨年の11月7日に、東京、大手町の野村ビルで福島県の、酒造組合、味噌醤油組合、漬物組合の三組合、合同で初めての発酵食品合同商談会が開かれました。まさに、タイムリーな企画であったと思います。最近では、発酵食品のすばらしさにも注目されているところです。
そのような発酵食品の中でも、漬物の植物性乳酸菌は、酸性や、強い刺激物といった悪い環境に強いため、胃酸で死滅することなく、生きて腸に届くと、研究者の先生方によって確認されています。更に、食物繊維の大切さも、消費者の皆様にもわかって頂いていると思います。
 どうしても、漬物と言うと、塩害ばかりが取り上げられて健康に対して悪者扱いでした。
今は、発酵食品が腸内フローラのバランス改善に有用な作用をもたらす事に注目されている現在です。いよいよ、福島の夏秋胡瓜を漬け込んだ、乳酸発酵胡瓜の出番がやって来たようです。今年こそは、私たちが製造している漬物は、古くから食べられている伝統的な食品であり、日本人の腸に合った「植物性乳酸菌」と「食物繊維」が多く含まれている食品だったという事、そして、今、解き明かされてきた漬物が持っている強みを、もっともっと、消費者の皆様に認めてもらえるようにしていきたいと思います。
それに向かって、私たち福島県漬物協同組合、会員企業一同、力を合わせていきたいと思います。
 最後になりましたが、業界各位の益々のご繁栄を祈念申し上げ、新年のあいさつとさせていただきます。